September 01, 2006

たまによくある

(気になる言葉シリーズ)

「たまによくある」という表現を最近見かけるようになったのですが、これって「たまにある」のか、それとも「よくある」のか、どっちなんだかよくわかりません。

[検索例]

  • 突然思い立って旅に出る、たまによくあるこの感じ
  • こーゆー電話、たまによくあるよな
  • たまによくあるので僕達は気にしないetc……

「たまによくある」を知る為のYahoo!!検索。(本日現在 約245件)

言葉の矛盾を楽しんでわざと使っている人たちはそれと分かるように書いています。
<例>
「たまによくある(微妙に矛盾)」
「たまによくあるのですが(どっちさ)」 など

でも、そうでない人の方が圧倒的に多いんです。

わからないままだとどうも落ち着かないので、自分なりになぜこういう言葉が出てきたのかをちょっと考えてみました。

私の仮説は、この表現は「すごくよくある」の対比表現(意味を弱めた表現)として出てきたのではないかというものです。
「すごくよくある」の対比としての表現だから、「たまによくある」の「よく」の部分には意味合いとしての比重はあまりかかっていなくて、実質的に「たまにある」に極めて近いニュアンスで使われているのではないかということです。

そこで「すごくよくある」の方の件数も調べてみたのですが、こちらは本日現在約263件で、「たまによくある」の方がちょっとだけ少ないというのを見ても、対比表現としてこの言葉を選んで使っている可能性があると考えられるのではないでしょうか。
(ちょっと強引な説かなぁ……)

そんな訳で、もしこれとは別の仮説や意見などがありましたなら、是非聞かせてほしいと思うのでした。

投稿者 masahito : September 1, 2006 01:58 AM